効果の高い英語学習方法【すぐ取り組める事編】

みなさんこんにちは!

フリーランスでオンライン英会話と日本語会話講師をしています、ななこです。


英会話講師をしていて一番多い質問。

みなさん何かわかりますか?それは

どの英語学習方法が一番良いんですか?

という質問です!

私の場合は生徒さんの性格、好き嫌い、どのくらい時間を投入できるのか。
などを考慮してお答えしているので一人一人回答が変わるのですが、
その中でもこの学習方法たちは誰がやっても効果が非常に高いな。
と常々感じているものがあります。

私のこの学習方法で上達したと言っても過言ではありません。

ということで今日は7つ効果的な英語学習方法ご紹介していきます!

  • せっかく英語を学習するなら効果が高い学習方法で学びたい!
  • 英語学習の効果が感じられない。
  • 英語の学習方法が多すぎて何をしたらいいのか分からない。

このようなお悩みを抱えている方にぜひ読んでいただきたいです!

目次

1. 暗唱

暗唱とは書いてある文章を頭に記憶し、それを見ずに声に出して唱えることです。

暗唱をすることで英語が体に染み込んでいくイメージです。
一度染み込ませてしまえば、必要な時に頭で考えなくても取り出せるようになります。

染み込ませるってなに?という方は潜在意識化についてこちらで解説しています!

日本人のみなさんはすでに暗唱で体にいくつかの文章を染み込ませているはずです。
例えば九九。かなり長い内容ですが勉強嫌いの私ですら覚えています。
落語の前座噺で有名なじゅげむも難しい内容にもかかわらず言える方が多いのではないでしょうか、英語はこれらを覚えたように暗唱で覚えていくと必要な時に自分でわざわざ文を組み立てなくても、スッと出てきてくれるようになります。

日常英会話というのは決まり文句の連続です。

自分で英文を組み立てるより、ネイティブの英文を体に染み込ませた方が圧倒的にネイティブに近い英語が話せるようになります。

暗記する内容はフレーズでも構いませんが、慣れてきたらある程度塊になっている文がおすすめです。
ネイティブの文章のつなぎ方、アクセント移動や呼吸の感じがコピーできます。

自分が話したい内容や、興味のある分野から選びましょう。
また趣味など学んでいて楽しいということもポイントになってきます。

選ぶ内容の例

スピーチの気に入った部分
映画の好きなシーン
好きな本の文章
自分がよく話すお決まりのエピソード
憧れの人の言葉etc..

自分の”好き”の気持ちを大切にして選んでみましょう♪

それでは実際にどの様にして暗唱するかの方法をご紹介致します。

STEP
題材を文章化する。

まずは文の塊を用意しましょう。
暗唱したい題材が音声の場合は書き起こす、または検索して文章にしましょう。

STEP
一読する。

用意した文章を一読してみましょう。

STEP
知らない表現を調べる。

一読してみて、知らなかった単語や文法を調べて内容が完全に理解できる様にしましょう。

STEP
発音できない単語がないか調べる。

Step3で内容が完全に理解できたら、発正しく音できない単語がないか確認し正しい発音に矯正しましょう。

STEP
繰り返し音読する。

スムーズに文章を通して読める様になるまで、何度も繰り返し練習しましょう。

STEP
モノマネをする。

題材の動画や音声がある場合は、話者に合わせて発音しスピード、アクセント、発音などモノマネをするつもりでできる限りコピーしていきましょう。

STEP
何も見ないで言えるように、ひたすら練習する。

ここまでで題材のコピーは完了です!
あとはひたすら何度も唱え続けて、何も見ずに言えるように練習しましょう。

STEP
スラスラと捻り出さずに言えるようになったらゴール!

好きな歌を歌うように無意識に言える様になったらゴール!
題材が自分のレパートリーに加わりました♪

STEP
定期的に確認することで、習得度アップです!

潜在意識に落ちたあとは非常に忘れずらいですが、定期的に思い出すことで記憶を近くに手繰り寄せましょう。必要な時に出てきやすくなります。

正直なところ暗唱だけで記事がひとつ書けるくらい暗唱の効果は高いです。

暗唱は少しハードルが高いな…という方も、素読音読をするだけでも非常に効果は高いので
是非とも文の塊を声に出して読む。ということを意識してみてください!

素読:理解の有無に関わらず、文を声に出して読む。
音読:文を理解した上で、声に出して読む。

2. スピーチ起こし

スピーチ音声を聞いて、文字に起こしていく練習方法です。
かなり集中して音声を聞く作業なので、リスニングを上達させたい方にも非常におすすめです。
もちろんネイティブの豊かな表現もたくさん学ぶことができます。

STEP
音声だけで書き起こす。

音声だけを聞き取り、何を話しているかを一語一句を忠実に書き留めていく。
手書きでもデジタルでも使いやすい方で構いません。
(デジタルで書き起こす場合はスペルのオートコレクトをオフにしてください。)
また後から書き込んでいくのでスペースをたくさん空けておくのがおすすめです。

POINT 1
聞き取れたがスペルやなんの単語かがわからない場合もカタカナで書き留めましょう。
例 literature → ”リドラチャー”

POINT 2
Youtubeなどの再生速度変更機能を使って遅くするのもおすすめ!

PONT 3
もうこれ以上は分からないというところまで、何度も何度も繰り返し聞いてみましょう!
この過程がリスニング力をぐんぐん伸ばしてくれているので、たっぷりと時間をとって!

STEP
原文を見て修正する。

限界まで挑戦したら、原文を見て間違えていた所や分からなかった所を赤ペンで修正していきます。

STEP
修正した文章を見ながらもう一度聞いてみる。

全て修正が終わったら、修正したノートを見ながらもう一度音声を聞いてみましょう。
最初よりかなり聞き取れるはずです。

【応用編】
スピーチ起こしをした後にもう一手間加えるとさらに効果アップです!
以下の応用例も参考にしてみてください。

  • 暗唱をしてみる。
  • 自分の知らなかった表現を復習する。
  • 2回目に挑戦してみる。


ご自身の取り組みやすい方法で工夫してみてください!

3. 録音からの添削

この方法では上達したい内容をアウトプットした後に、
ネイティブ(ネイティブ相当の英語力の方)に添削してもらうという方法です。

添削をしてもらう相手は、英会話を習っている方は先生に、
習っていない方はお友達に頼むまたはHello Talkなどの言語交換サービスを活用してみてください。
(一般の方に聞く場合は個人情報が内容に含まれていない様、ご注意ください。)

STEP
話したい内容を録音する。

まずは今の自分のレベルで何も見ずに、話したい内容を録音していきます。
事前に内容を考えても構いませんが、録音時は原稿などは見ずに会話をするように自然に話す様にしましょう。

POINT
添削内容の文章を作りこみすぎないのがポイントです!
文章だと考える時間が無限に取れる上に、単語を調べたりすることができ英会話のレベル以上の内容が作れてしまいます。
会話の要領でなるべく自分の今のレベルでアウトプットして録音してみてください。
そしてその内容をそのまま、一語一句忠実に書き起こすことが重要です。

STEP
録音を文章に書き起こす。

自分が話した内容を書き起こしていきましょう。
“えっと”や”am…”など思わず言ってしまった言葉も忠実に書き起こしていきましょう。
(この過程は自分の癖が分かる重要なプロセスです。例えばsoで全部文を繋いでいるなど。)

STEP
ネイティブレベルの英語力の人に添削をお願いする。

STEP2で書き起こした文は保存しつつ、添削用に日本語の”あの”、”えっと”などの言葉が入ってしまった方はカットした読みやすい文章を用意しましょう。
また添削の際は文の内容によって、会話調でカジュアルに/文章用にフォーマルに/ネイティブっぽくなど文章のイメージもお伝えしておくことがおすすめです。

STEP
間違えていたところや、新しい表現を復習、練習する。

添削していただいた文が返ってきたら、徹底的に復習をしましょう!
STEP2の原文も参照しつつ、自分にはどんな癖があるのか、どの単語が修正されているのか、文法は合っていたのかなどなど添削後の文章は宝の山なので、復習して自分のレパートリーをブラッシュアップしていきましょう!

添削をしてもらうと自分の引き出しにない表現が手に入ったり、
ネイティブならどう言うのかが分かり本当に勉強になります。

自己紹介や今日あった出来事、何かの説明やよく話すエピソードなど自分にあった内容を探してみてください♪

4. 多読

読書は最強です。
英語を母国語のように理解する手助けをしてくれる上に、ストーリーに引き込まれることで時間を忘れて学ぶこともできます。

英語学習の読書には多読と精読があるのですが、それぞれ違った効果がありますので意識することでより効果が得られます。

多読

理解可能なレベルの本を大量に読むことです。
日本語で好きな本を読書する感覚と同じです。
知らない単語が稀に出てくると思いますが、何となくで推測しそのまま読み進めます。質より量、そしてスピード重視の読み方です。
英語を感覚的に理解し、単語力アップの源「なんか見たことある」を培うことができます。

精読

わからない単語や文法を徹底的に調べながら読んでいくやり方です。
労力はかかりますが、しっかり継続することで文法や単語力に直結する学習方法です。また文章の意味を自己解釈なくしっかりと理解できるため、書籍に記載してある内容を正確に深く理解することもできます。
質の高い英文を身につけることができます。

<多読:よくある質問>

Q. 初心者すぎて小学生向けの本すら理解できません。多読は初心者向けの学習方法ではないのですか?

ネイティブの小学生向けの本は簡単そうに思えますが、意外とレベルが高いです。ですのであなたのレベルが伴わないわけではなく、教材が難しすぎただけですのでご安心ください!まずは絵本に近い文字数が少ないものや英語学習者向けに出版されている本がおすすめです!Oxfordが出しているBookworms libraryは使用単語をレベル別に厳選しており読みやすく、自分のレベルに合わせて選べるのでとてもおすすめです!

多読中に何度も出てくる単語が気になって仕方がありません。調べてはいけないのですよね?

気になりすぎるのであれば是非調べてください!笑
多読は質より量の学習方法なので、基本は知らない単語も何となくで読んでいただきますが”気になりすぎる”=”もう自分の手持ち単語に限りなく近い”だと思いますので、サクッと調べて仲間にしたらまた読書を進めていきましょう。

単語はわかるのに理解できません。

文法力が不足している可能性があります。
読んでいる書籍のレベルを落とすか、文法の学習を優先してみてください。
初心者の方にもお勧めできる多読ですが、文法知識がゼロの場合は読解が難しくストレスになる可能性があるので文法学習を取り入れてみることをお勧めしております。

<精読:よくある質問>

Q. わからない単語が多すぎて進みません。

ストレスになるくらい進まないのであれば、書籍のレベルが高すぎる可能性があります。読めそうだけどわからないところがちらほらあるな。くらいのレベルに落としてみましょう。

<その他:よくある質問>

レベルが高すぎるのは分かっているのですが、好きな本を多読したいです

少し精読に近くはなりますが、電子書籍で単語をサクッと翻訳しながら読んでみましょう!
レベルの合わない本を読むと調べなければいけない単語ばかりで、挫折しやすいです。ですが!大好きな本を英語で読むのは素敵な試みだと思います。
Kindleなどの電子書籍ですと、その場で翻訳できる機能があるので翻訳回数が多くてもストレスが軽減!まずはデジタル翻訳を駆使して読み切ることに重点を置いてみましょう♪

読むだけで英語力が上がる読書ですが、素読や音読とコンビネーションにするとさらに効果アップです!

5. モノマネ

英語が上手い人は、言葉だけではなく手の使い方や表情、シチュエーションごとのアクセントの違いなどもコピーしている方が多いです。
英語のフレーズにこれらの動きの部分を取り入れると本当に英語が垢抜けて聞こえますし、ネイティブにも伝わりやすくなります。
映画やYoutube、インタビュー動画など好きな映像を動作や表情なども含めてモノマネしてみましょう!
英会話を”お勉強”ではなく”モノマネ”として捉えることがおすすめです!

6. 映画やドラマ

定番中の定番、映画鑑賞やドラマ視聴ですが皆さんは効果的に作品を見ることはできていますか?
よく生徒さんの中に「映画を見て勉強しています!」と教えてくださる方がいるのですが、よくよく話を聞いてみると日本語字幕はつけているとのこと。映画を楽しむためや英語圏の文化を学ぶためならもちろんOKなのですが、英会話のトレーニングとしてであればあまりお勧めではありません。
日本語字幕で洋画を見ることが英会話的に効果的なのであれば、洋画好きの方は皆さん英語が得意なはず…ですよね?

植松茂男(同志社大学教授)さんが行った研究では

「英語音声+日本語字幕」
初心者:英語力向上に変化なし
中級者:英語力向上に変化なし

「英語音声+英語字幕」
初級者:リスニングのスコア向上
中級者:リスニングとリーディングのスコア向上
https://www.zaikei.co.jp/article/20200603/568941.html

という結果が出ています。

おすすめの視聴方法をご紹介しておきます!

おすすめの視聴方法①

STEP
1回目視聴 : 英語字幕で視聴する。

まずは英語だけで内容を理解しようとしてみましょう。
もちろん分からない箇所がたくさんあっても大丈夫です。

STEP
2回目視聴 :日本語字幕で理解できなかった内容を把握しながら再度視聴する。

1回目で理解できなかった会話の内容や単語を日本語字幕で確認していきます。

STEP
3回目 : 字幕なしで視聴する。

最後は字幕なしでもう一度見てみます。一度ストーリーを理解しているので一回目よりも理解がしやすくなっていると思います。

POINT
理解できないのは少し辛いかもしれませんが、分からない。何を言っているか知りたい。何度も出てくるこの単語の意味は何だろう。など知りたい欲求が生まれた上で分からなかった部分を解決させ得るというプロセスが英語習得を助けてくれます。1回目では「何と言っているんだろう?」2回目では「なるほど!こんなことを言っていたのか!」3回目では「あのシーンはこんなふうに英語で言っていたのか!」の気持ちを大切にしてみてください!

おすすめの視聴方法

ドラマやカートゥーンなどのシリーズ作品を毎日、英語字幕または字幕なしで見る。
(完全には分からないけど何となく分かるレベルの内容がおすすめ。)
何度も出てきて気になる単語や、重要そうなシーンで何を言っていたか知りたい部分だけ調べながら、基本は英語音声や字幕で試聴を進める。
見続けているうちにキャラクターがよく使う表現や英語の音に慣れていくので、内容が少しずつクリアになっていくと思います。
また毎日英語に触れる時間を作るという習慣的な点でもおすすめです!


※残念ですが、ながら視聴は効果がほとんどなくなるのでやめましょう!

英語学習に特化した視聴方法なので、作品を楽しみたい時は日本語字幕にして作品に没頭する。などとストレスがたまらない様に視聴方法を分けるのも大切です!

7. ひとりごと

最後は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか、ひとりごとです!
やり方はとてもシンプルで英語でひとりごとを言うだけです。
どんな場面でも使えるので自由度が高く取り組みやすいと思います。

ひとりごとの例

  • 目に入ったものを英語で呟いてみる。
  • 今日あった出来事を英語で言ってみる。
  • 朝の準備を英語で実況してみる。
  • 動画や映画を見ながら英語でコメントをしてみる。
  • 今考えてることを英語で声に出してみる。

などなど、とにかく何でもいいので英語で何か話してみましょう!

慣れてきたら、言いたいけど言えない単語をメモしておいて後で復習すると効果倍増です!
アウトプットの練習だけではなくインプットも取り入れることができます。

まとめ

  1. 暗唱
  2. スピーチ起こし
  3. 録音からの添削
  4. 多読
  5. モノマネ
  6. 映画やドラマ
  7. ひとりごと

以上の7つがすぐに取り組むことができる、効果の高い英語学習方法です!

どうでしたか?
この5つは本気で取り組むと結構な高カロリーなので、おそらく継続できない。という方も多いのではないでしょうか。

ですが効果は本当に高いです!

週に一回だけ、友人と一緒に、ご褒美を用意して、などどんな形でもいいので是非試してみてほしいです!

レベルが上がってくると英語はどんどん楽しくなってきます。

わからない事だらけの一番最初がしんどくてやめてしまう方も多いと思うので、効率的な方法でグッとレベルを上げて早く楽しいゾーンに行きましょう!

もちろん楽しむことは忘れずに!

最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたの英語がもっと楽しくなりますように!

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